FC2ブログ

2019-01

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SAYURI (2005年/米)

2005年にハリウッドが製作した芸者映画。但しほとんどが英語で会話されている(面白いのは“芸者”はもちろんだが“おかあさん(これは“おかみさん”の間違いだろう)”や“姐さん”等も巧い英語訳がないためそのまま日本語が使われている。)

幼い頃に子細も分からず置き屋に売られた主人公さゆりは、生き別れになった姉を捜しに飛び出したり、置き屋の看板芸者に苛められたりしながらも、初めて優しくしてくれた某会社会長様を夢に見て芸者への険しい道を歩んでいく。

ストーリーについて云えば、これは希代の爆進ムービーだろう。
つまり“感動”の金粉で上手くコーティングしてはいるものの、2時間強の時間内で仔細を描く訳にもいかなかったのか、冷静になってみると主人公の怒涛の人生をかなり大雑把に辿っていることが分かる(主人公の神経が図太く感じられてしまうのもその所為か?)。
主人公の人生が第一であるため、主人公の行為が影響しただろう(しかし主人公の人生の路線からは少し離れた)事象――特にその結果は描かれていないことが多い。
確かに次から次に繰り出される溜息が出るほど美しい映像に満足させられ気づかないで済んでしまうかもしれないが......

しかしその映像表現自体が疑問だ。
「ラストサムライ」以来日本の伝統文化への関心も高まり、その意味での前進は評価されるところだろう。しかし厳しくその穴を衝くならば、まだ日本の空気、時間感覚が摑めていないように思う。
この映画で描かれている世界は兎に角時の流れが忙しい。
それ故に逆に日本の“美”特有の儚さが宿ることがなかったように感じられるのだ。

まぁ、これまでの日本への意識の低さを考えれば妥協もしよう。
しかし次は侍、芸者から離れてもっと現実的な日本を見つめてほしいものだ。


監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル、製作には巨匠スティーブン・スピルバーグが就いている。
また出演陣もチャン・ツィイー、ミシェル・ヨー(まだまだハリウッドでは日本人女優の影が薄い)、渡辺謙、役所広司、桃井かおり(おかみさん役が格好良い!)、工藤夕貴と豪華。
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://shinsendo.blog115.fc2.com/tb.php/8-28800ce4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

デヴィッド・リンチ ワールドへの招待(初級篇) «  | BLOG TOP |  » ビッグフィッシュ (2003年/米)

プロフィール

晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。