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【シリーズ】なんか変な映画観ちゃった⑧ 「ハーフ・ア・チャンス」(1998年/仏)

車泥棒で生計を立てている美少女アリス。
ある日、彼女は死んだ母親の遺言に従って、まだ見ぬ父親に会いに行くことを決意する。しかし母親は同時期に二人の男性と交際し、どっちが父親だか分からないとのことなので、二人に会ってどちらかを見極めなくてはならない。
一人は車のディーラーを営み、数多くの名車を所持している富豪。そしてもう一人も有名レストランを経営し、趣味は自家用ヘリの操縦という富豪。
二人はアリスの母親への想いが強かったのか、家族をつくることもなく、華やかだが、どことなく寂しい生活を送っていた。そこへアリスがやって来たことで、二人はアリスを巡って争奪戦を繰り広げる。
そんななか、アリスが偶然盗んだ車の関係で、三人はマフィアの抗争に巻き込まれていき......!?

「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」のパトリス・ルコントが監督。
主演にはフランスを代表する往年の名俳優ジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンが「ボルサリーノ」以来の競演を果たしている。
そしてフランスの歌姫であり、ジョニー・デップのパートナーとしても知られるヴァネッサ・パラディが共演している。

アラン・ドロンはこの作品をもって引退することを表明し、更にこの製作陣だけ見ると、かなり豪華な映画であることが予想される。もちろん“豪華である”という印象は裏切られることはない。しかし逆に云えば、それだけがこの映画のウリになってしまっているのではないだろうか。

ストーリーはハリウッド映画によくあるものであるし、穴だらけ。序盤の不可思議な雰囲気を大いに漂わせたアリスが父親比べをし、方や緊張感漲る極道抗争が繰り広げられるスリリングな展開に対し、後半はベルモンドとドロンが大活躍する、ご都合主義的なサービスシーンの連続になる。
普通のハリウッド映画なら見向きもされないだろう。
では何故わざわざこのブログで扱うのだろうか。
それはもちろん、最近ブログの更新を怠っているし、批判的な文章なら楽だから載せてしまえ、といった気持ちからのことではない――はず。

そう――答えはもうお分かりの通り。ジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの共演は、クソ映画を補って余りある魅力を発揮しているのだ。
ベルモンドは「気狂いピエロ」等で、ドロンは「太陽がいっぱい」等で溌溂とした魅力を振りまいていたのに、今や両者とも60歳を超え、息を切らして演技をしている。
それだけで、言い知れぬ寂しさを味わう人もいれば、懐かしさに心ときめかせる人もいるだろう。
勿論、そこにはこの映画を甘ったるいヒューマニズム映画にせず、あえてアクションにし、両者の過去と現在を照らし出した監督の手腕も大きい。

これだけでは一つの映画の存在理由として、足りないだろうか。
いや、そんなことはないはず。たまにはあってもいいだろう。
そう、たまには――だからこの“【シリーズ】なんか変な映画観ちゃった”にて。
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晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

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