FC2ブログ

2019-01

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

善き人のためのソナタ

80年代、未だドイツが分裂していた時代、東ドイツのシュタージ(監視統制機関のようなもの)のエリートである主人公が、ある気鋭の劇作家と美しい女優のカップルの西に通じている可能性を疑い、部屋に盗聴を仕掛けることから物語りは始まる。
当初主人公は社会主義を信奉していたが、その中枢にある幹部たちは己の欲望の充足だけに稼動していると云う空虚な現実に触れ、またそれに対する芸術家たちの貫く崇高な信念を目の当たりにするうちに心の内に静かな葛藤を抱える。
そして劇作家の奏でるベートーベンのピアノの調に涙し、遂に反政府主義的活動を見逃すようになる、が......!?

緊張感のある展開が美しい音楽の旋律に乗せて駆け巡る。
また随所に散りばめられたシニカルなジョーク(!?)も面白い。
作中で「ベルリンの壁崩壊」がラストシーンへの導入として短いながらも要素として際立っている。
経験の浅い俺としては受験などでただ知識として詰め込んできたそれがいかにその当事者たちにとって重大な出来事であったのか、それまでの主人公の軌跡を追ってきた者としては、その真実の衝撃に涙を禁じえない。
そして間を置かず粋なラストシーンで微笑ませてくれる、なんとも”美しい”映画。
これは、名作。
スポンサーサイト

● COMMENT ●

いと見まほし。
我が独逸語が教科書に原題を云ひて曰く「他人の人生(生活)」と。げに迫力なからむ。

そのような原題なのですか?
それならば邦題をつけた人の功績は大きいですね。
是非御鑑賞下さい。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://shinsendo.blog115.fc2.com/tb.php/4-5e101461
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ミリオンズ «  | BLOG TOP |  » バベル

プロフィール

晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。