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2019-01

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ラストコンサート (1976年/伊・日)

本作は映画としては限りなくB級なのだが、公開当時にリアルタイムで鑑賞した人々のなかには自らの青春時代と重ね合わせ、非常に愛着をもっている人も居るようである。
その人々にとっては長らく“幻”のレーザーディスクのみの販売であったのがDVD化されたことはうれしいニュースだったのではないだろうか。


才能があるにもかかわらず失敗を恐れるあまり落ちぶれているピアニストは、偶然に一人の少女と出会う。少女の体は病魔に冒されており、後三カ月の命と診断されていることを知ったピアニストは面倒事には係わりたくないと思うが、少女の父親探しに付き合わされる破目になる。その道中で二人は親子ほどの年齢差も乗り越え、次第に心を通わせていくが、残された時間は僅かだった......


まず、モンサンミッシェルの見える海岸などの美しいフランスの景観と、ピアニストの奏でる甘美な音楽がウリであるにもかかわらず、映像は劣悪で音割れもする。
そのうえストーリー展開も強引過ぎる。三ヶ月前からほとんど外観的変化の見られない白血病の少女がピアニストの演奏を聴きながらコロッと何の苦もなく死んでいくラストシーン等々挙げていけばキリがないが、兎に角リアリティがない。ファンタジーでもなく、現実的(?)な設定のなかでリアリティを排除するのは如何なものかと思う。
しかし少女が父親と同年代であろう男に愛着をもち、ファーザーコンプレックスと決別することで其れが愛情に変わっていく様子は手堅く描かれているし、最初は少女一人のハミングが流れていたのが、男と心が通うと二人のハミングに変わる演出は心憎い。

何より、人の心に残る映画は幸せなのかもしれない。
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プロフィール

晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

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