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2019-04

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真昼の決闘 (1952年/米)

「地上より永遠に」「ジャッカルの日」で知られる監督フレッド・ジンネマンが放つ異色西部劇。
主演はダンディーな面影に睫毛がお茶目な大スター、ゲーリー・クーパー。共演にはグレイス・ケリー。
名作の呼び声高い作品であるが、これは当に西部劇としては「異色」であり、僕のように普通の西部劇の面白さを期待して観ると、鑑賞後に深い後悔に苛まれる。


新婚で幸せな家庭を築くため保安官の職を辞することとなった主人公だったが、かつて逮捕したならず者が復讐に戻ってくるという知らせを聞き、決闘を決意する。
相手は子分も含め四人であるため、主人公も仲間集めに奔走するが、事なかれ主義の町の人々は全く協力しようとしない。
更にお嫁さんには「決闘と私たちの未来、どっちが大事なの?」と迫られる形となり、逃げられそうになる。
まさに踏んだり蹴ったりだ。さて、主人公の未来や如何に!?

重ねて言っておくが、これは並みの細部劇ではない。実際に悪者共との決闘シーンは短く、しかも御世辞にも彼等は強いとは云えない。

この作品の要となっているのは、長い時間が費やされている主人公の仲間集めのシーンだ。このシーンで炙り出される欲深き人間の姿は、思わず目を背けたくなるほど精密に描かれている。
自分たちの身の安全と、少しばかりの刺激の為ならば、ある程度の服従は厭わないとする村人たちだけではなく、町に被害が及ぼうとも、己の正義を全うする為に頑として決闘を行おうとする主人公の姿勢にもそれは窺える。
そのなかで一人、確固たる自分を持ち崩さない女(主人公の元彼女にして隠れた理解者。ケティ・フラドが演じる。)が格好良い。


真昼の刺すような日差しが照るなか、町を駆けずり回る主人公は痛々しく、観ている人間も悲痛な気持ちになる。しかし無言の内に迎える格好良いエンディングまで観たとき、人それぞれが様々な思いを胸に溜息をつくことであろう。 
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晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

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