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2019-04

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The Breach (原題)(2007年/米)

「ニュースの天才」を撮ったビリー・レイ監督最新作。
クリス・クーパー、ライアン・フィリップ、ローラ・リニー出演。

2001年2月に反逆の徒とされたアメリカ元FBI捜査官ロバート・ハンセンの逮捕に至るまでを描いた骨太な実話サスペンスだ。

念願のFBI捜査官となったエリックは「伝説のFBI捜査官」と賞賛される敏腕ロバート・ハンセンの部下として配属され意気揚々としていた。しかし別の上官に呼び出されるとハンセンは異常な性癖を持つ危険人物であることを告げられ、更にハンセンがソ連と通謀している事実を突き止めるように秘密裏に捜査することを要請される。出鼻をくじかれたエリックだったが危険な二重捜査へと身を投じていくのだった......!!

主演はクリス・クーパーと表示されるようだが、作中ではむしろエリックがハンセン有罪の決定的証拠を得るまでにスポットライトを当てている。もちろん「パトリオット」等で悪役も板についており、かつ「アダプテーション」でアカデミー賞助演男優賞を受賞して演技力も折り紙つきのクリス・クーパーは、作品にピリピリとした空気を漂わせ、演技に余念はない。
しかし今作で驚かされたのはライアン・フィリップの演技だ。詳しくは書けないが、観客には真実を語っているようにも偽りを騙っているようにも見せなくてはいけない難しいシーンも無難にこなしている。
僕の敬愛するクリント・イーストウッド監督作「父親たちの星条旗」に出演して以来、その活躍には目に余るものがある。

作品としてはよくできている。坦々と知的攻防が繰り広げられ観客としても常にヒヤヒヤさせられる。しかしスピード感を重視したいサスペンスでは難しいことかもしれないが、両主人公の人物像についてもっと掘り下げる間を与えても良かったようにも思われる。
しかしハンセンの「祈りなさい」と云う言葉は忘れがたい。

それにしてもこれは深読みではあるが、題名の「breach(違反)」を「bleach(漂白)」に転じてみる。
それを考慮すると、ハンセンは「腐りきったFBI組織を壊滅させてやる」との大義名分を持って離反し、FBIは「組織は完全な同志により統一されてなければならない」として手駒を同色に塗り潰していく。つまりどちらも目的は「浄化」にあったのだ。


日本未公開作品だが、わりと良作。
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晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

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