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2009-11

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「フィッシュストーリー」 (2009年/日本)

本日は束の間の秋休みといったところでしょうか。
時折、空っ風が吹き荒ぶものの、屋内で柔らかな日差しだけ浴びてぬくぬくしている者としては、あまり関係ありません。突き抜けるような青空だけが心地よいですね。

さて、早速ですが、先日のつづきを綴ります。
と、その前に、そういえば前回の記述は10月――そして今日は既に11月。ということは、意図せず2ヶ月連続の更新ということになりますね!
書いていて何ですが、酷く矮小な悦びです(反省)。

それでは気を取り直して本題に戻りましょう。

もう一方の『フィッシュストーリー』について。簡潔に云うなれば、こちらも程よく痛快な作品でなかなか悪くない。
1975年、早熟に過ぎて鳴かず飛ばずのパンクバンド“逆鱗”のメンバー4人(伊藤敦史、高良健吾、渋川清彦、大川内利充)は、解散前最後のレコーディングに挑んでいた。孤高の彼らの音楽は誰かの胸に響くのか――そんな疑問をよそに、彼らが願いを込めたその曲は、ときを超え、世界を救うこととなる。
地球の滅亡まで数時間に迫った2012年、営業を続ける一軒のレコード店から“逆鱗”のあの一曲、「FISH STORY」が流れ始め......


バタフライ・エフェクト的な物語展開をみせる本作の物語はその題名に忠実で、観賞後に軽く笑って「ないない」と云える後味の良い作品である。
似た状況を描いた小説は数多くあれど、例えば最近で云うと三浦しをんの『むかしのはなし』があった。こちらも題名に仕掛けがあるのだが、それは今回無視して話を進める。ここでは極々簡単に云うと、火星移住という人類生存の具体的手段があったため、様々な立場に置かれた人々の心情はより複雑である。スポットライトを当てられた登場人物の心情は丁寧に描かれ、重い。
そう、だからエンターテイメント映画にはならないのだ。
他方、本作ではこの心情描写を極端に薄めたことが、本作の試みは有効せしまたひとつの要因だろう。

ただし演出には大きな問題がある。心情描写を控えた分、その他の造形は深めたいところ。
しかし各時代背景を上手く描ききれていないのだ。どの時代も均質的なのだ。服装や食事といった道具だけではコントの域を出ない。時代特有の雰囲気が上手く出せれば物語にもっと厚みが出たことだろう。
しかしなんといっても劇中パンクバンド「逆鱗」のボーカル(吾郎)を演じた高良健吾のハスキーヴォイスは見事だった。もう現実に「逆鱗」として活躍して欲しいぐらい。
(ちなみに以下の映像を参照。youtubeより→「フィッシュストーリー」by逆鱗)
そして演技面では、いつもながら飄々と演じた大森南朋が唯一現実味がある人物像を形成できていた。

それにしても地球滅亡の危機が回避された瞬間とはどんなものだったんでしょうか。「助かった!」歓喜の雄叫びを上げた次の瞬間には、それまでに重ねた非日常的経験が想定外の「これから」の人間関係にどう影響するかを考えると気まずい。とても気まずい。いっせーのせっ、でリセットできれば良いのだが、まず無理でしょう。
誰か「その後」のむしろより醜い世界を映画化する人はいないのでしょうか。まぁ、映画になっても観たくないけど(笑)
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プロフィール

晋撰堂

Author:晋撰堂
晋撰堂は京極夏彦の京極堂シリーズにかぶれていた頃に命名。
自分の名前にも由来していますが、文化的娯楽作品から気が向いたものを取り上げてレビューを書いていこうと思います。たまに雑記と称して日々の雑念も放出します。
ただ問題は、ほとんど更新をしないということ。休眠状態を常としている現状ですが、もっと気軽に書けるよう努力してみようかと思ったのも、本日の気の迷いかもしれないです……

コメント、リンク等も何卒御気軽に。

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